
今回は、「”都合の良い人”にならない方がいい」という内容で記事を書きます。
Twitterやクラウドソーシングサイトなどを見ていると、低単価の仕事を長く受け続けてしまう人が多くいるのではないかと感じます。
おそらくそういう方々の中には、真面目で良い人も多いのではないかと思います。
真面目に続けられる人が少ない中、真面目な人材であること自体は素晴らしいです。
しかし、はっきり言って、”真面目で良い人”なだけでは、稼ぎを上げることは難しいでしょう。
その理由と対処法を書いておきます。
”都合の良い人”になるな
「相手から好かれたい」
「嫌われたくない」
「仕事が増えないと心配」
「必要とされたい」
こういった理由から、相手の条件をそのまま飲んで、相手の都合のいいように働いている人は多いのではないでしょうか?
しかし、このような気持ちで仕事を続けていると、”相手にとって都合が良いだけの人”になりかねません。
”良い人”はダメなのか?
”良い人”の定義が難しいですが、”道徳的に善良な人”という意味なら素晴らしいと思います。
しかし、”都合の良い人”という意味合いの”良い人”なら、損をします。
例えば、会社が社員を雇う場合というのは、「社員がいかに安い給料でたくさん働いてくれるか」が肝心です。
(ホワイトな企業なら別ですが。)
それと同じように、発注者が個人のクリエイターに仕事を依頼する場合も、安くやってくれる人のほうがいいに決まっています。
できるだけ安い金額で、かつ文句を言わずちゃんと仕上げる人
こういう人材を探しているわけです。
これが”都合の良い人”です。
都合の良い人には、いろんなことを気軽に頼めます。
「これ、修正しない予定でしたけどやっぱり修正してください」
「いつもより作業量が少ないので安くやってください」
「明日までに納品してください」
「この部分はサービスでやってください」
などなど。
でも、”良い人”・”真面目な人”は断れなかったりします。
「自分が頑張ればいいだけの話だし…」
「断って仕事が切られたら怖いし…」
「言い合いになったら面倒だし…」
こんなふうに考えてしまうようです。
この状態では、精神的にも辛いでしょうし、仕事の単価を上げていくのも難しいでしょう。
いつでも離れられる関係性でいる
では、どうしたら”都合の良い人”にならずに済むのでしょうか?
僕自身は、次のように考えることで”都合の良い人”にならず仕事ができています。
- あくまでもビジネスの関係だ。
- 最悪、嫌われて困ることがあるか?
- 相手の要求は失礼ではないか?
- なんでも「やります」とは言わない。
- 言いたいことがある場合は、落ち着いて話し合う。
- この仕事がなくなっても、他に仕事はいくらでもある。
1つずつ説明します。
1.あくまでもビジネスの関係だ。
基本的に、仕事は相手からの対価に対して行なうものです。
ですから、
「その金額ではその注文は受け入れられません」
「最初の指示と変わっているので追加費用をいただきたいです」
と言うのは普通のことです。
そこは遠慮せずに相手に伝えるのが良いでしょう。
なんでもかんでも言うことを聞いてしまうと、「この人は無理を言っても大丈夫」と思われてしまい悪循環になります。
時には断る勇気を持ちましょう。
2.嫌われて困るか?
”嫌われる”ことに必要以上に敏感になっている人もいると思います。
相手とこれからも仕事を続けていくつもりなら、嫌われない方がやりやすいと思いますが、
「この仕事、発注者の対応が雑だから嫌だな…」と思っているなら気にせずに辞めた方がお互いのためです。
たしかに「辞めます」というのは勇気が要るかもしれません。
しかし、そのまま嫌な気分で仕事を続けていればあなた自身が消耗してしまいます。
また、もしそんな嫌な気分になっているのであれば、それは発注者側のマネージメント不足も原因です。
心の中では相手のせいにしてしまって良いと思います。
自分を大切にしましょう。
最悪、相手から嫌われたところで特に何も起こりません。
3.相手の要求は失礼ではないか?
これは僕も経験があることですが、失礼な対応をしてくるディレクターさんなどもいます。
- 指示があいまいすぎる
- 最初の指示に無いものを何度も追加させられる
- お金の振り込みが期日を過ぎている
- コミュニケーションが全体的に雑
”ディレクター”などと言っても、全員が全員ちゃんとしているわけじゃありません。
「社会人としてどうなの?」というレベルの人もいます。
失礼な態度の人とは距離を取りましょう。
4.なんでも「やります」とは言わない。
特に駆け出しのころは、「実績が欲しい」「とにかくお金を稼がないと」という気持ちから、なんでも仕事を受けてしまいがちです。
相手からお仕事の相談が来たりすると、本当に嬉しいでしょう。
しかし、実際にかかる手間と金額については冷静に判断した方がいいです。
僕の実際の例としては、お世話になっているクライアントさんから
「YouTubeのショート動画の編集、1本1000円でやっていただけませんか?」
という話が来ました。
「せっかくだから何でも受けたい!」という気持ちが前に出てしまうと、こういう仕事も受けてしまうと思います。
この時の僕はこう考えました。
「仮に30分で終わる編集だとしても、納品やら修正やらで時間を取られてトータル1時間くらいはかかりそうだな。ショート動画の本数が増えればその本数を管理する労力もかかるし。そうなると時給換算で1000円未満になりそうだから、やめておこうかな。」
あくまで冷静に、その労力に見合うか考えました。
そして、こう伝えました。
「お仕事のご相談ありがとうございます。1本1000円とのことですが、作業量がまだ掴めないため、試しに1本そちらの金額で受けさせていただいてからの判断でもよろしいでしょうか?」
そして実際に1本受けて納品をし、「これは労力に見合わないな。続けていたら消耗してしまう。」と感じたので「この価格では難しいです」と伝えてお断りしました。
「あくまで労力に見合った報酬なら働きますよ」という姿勢を持っていると消耗しにくいでしょう。
(相手の気分を害さない、ていねいな言葉遣いは必要です。)
5.言いたいことは、落ち着いて話す。
正直、仕事上でムカつくことなんていくらでもあります。笑
「先に言えよ!!」
「なんだよその言い方!!」
「丸投げかよ!!」
みたいなのは、当然あります。笑
でも感情をあらわにしても良いことないですからね。冷静に話し合いましょう。
(オンラインの場合は一人で暴言吐いたりしますが。笑)
受け入れられないことがあるならはっきり主張するべきです。
「そちらは最初の指示に無かったため、別途費用をいただきたいです。」
「指示書が全く無い状態ですと、判断に迷う箇所が多いです。最低限●●の部分は指示していただけると助かるのですが、いかがでしょうか?」
など。
ちなみにこういう時僕は「申し訳ありませんが」などの言葉は使わないようにしています。こっちは悪くないので。
「申し訳ありません」「すみません」が口癖になってしまうと、それで立場が悪くなることもあります。
こちらのミスや不手際は謝るべきですが、こういう”使う言葉”にも注意したいですね。
余談
「怒る」のは悪いことではありません。
クソ真面目だった頃の僕は、「怒るのは良くないことだ」と思い込んでいたので、「怒っている自分は悪い」と考えていました。
もしあなたが真面目過ぎる人で、「自分は怒ってはいけない」「怒ってしまう自分が嫌い」と考えているなら、怒ることを自分に許してあげてほしいです。
心の中では「このクソヤローが!」と思っててもいいんですよ。笑
表に出さなければいいだけです。
6.仕事なんていくらでもある
実際問題、世の中に仕事なんていくらでもあります。
まだ個人で仕事を得たことのない人や、仕事を始めたばかりの人には想像しにくいかもしれません。
しかし繋がっていないだけで、仕事はいくらでもあります。
「この仕事を失うのが怖い!」という気持ちはわかりますが、無理にしがみついていると次のチャンスが来ません。
転職や独立も同じことですが、今の自分の状況を変えたいなら何かを手放すことも必要です。
最低限のスキルは必要
「仕事はいくらでもある」とはいえ、最低限のスキルや仕事のマナーが無い人は、仕事を得られないと思います。
なので、最初は理不尽なことに耐えなきゃいけない期間もあるかもしれません。
1~2件仕事を得て実績もできたら自分に自信がついてくるので、そうしたら強気でいられると思います。
また、営業力も身に付けておくと、不安が減りますね。
まとめ
「『良い人』は仕事で損をする」というテーマでお話ししました。
簡単にまとめると、こういうことです。
・「道徳的に善良」なのは良いこと。
・「都合のいい人」は自分が消耗してしまう。
対処方法はこちら。
・できないものはできないと伝える。
・「他に仕事はいくらでもある」という考え方を持つ。
・仕事を得られるスキルと営業力を身に付ける。
「営業」についてはこのブログで色々と発信しています。
元・営業マンで月100万円稼いでいた僕が、基本的なノウハウを書いています。
よかったら参考にしてみてください。
それでは!