
今回は、YouTubeのサムネイルの作り方をご紹介します。
あくまで僕の自己流の作り方です。
もっと良い方法もあると思いますので、参考程度にしてみてください。
記事の一番最後には、無料ダウンロードできるテンプレート(Illustratorファイル)もあります。
今回作るサンプル
今回は、サンプルで制作したこのサムネイルの作成手順をご紹介します。

ふざけたサムネイルですが(笑)
「もうこのレベルは作れるよ!」という人は、読んでも参考にならないかもしれません。
一応 僕の実績として、このクオリティで12枚 39600円(1枚 3300円)で受注できました。
1日もかからない作業量です。
自分でもそこまでクオリティが高いとは思っていませんが、「このくらい作れれば充分」という1つの目安にはなると思います。
サムネイル制作のお金の話についてはこちらの記事に書いています。▼
使用ソフト
使用するソフトは、
- Adobe Photoshop
- Adobe illustrator
の2つです。
一応無料ソフトでも作成できるのですが、できればお金を払ってAdobeソフトを使用した方がいいです。
買い切りのパッケージと、月額(サブスクリプション)の2種類があります。
おおまかな作成手順
ざっくり流れを説明すると、
素材の写真やイラストを準備します。
今回は、ダウンロードした素材の写真をPhotoshopで切り抜きます。
今回はモザイク処理もかけていきます。
次回以降も作成が楽にできるように、Illustratorで自分用のテンプレートを作ります。
Illustratorで、文字や背景を配置して整えていきます。
文字の装飾方法に関しては、長くなるので別の記事にまとめます。
作成手順 – 素材の用意
素材をPhotoshopで開く
人物やモノなど、必要な素材を用意します。
- クライアントから渡される
- 動画内からスクリーンショットを撮る
- 素材サイトからダウンロードする
など、色々な場合があると思います。
今回は、人物を写真から切り抜く例で説明します。
Photoshopで開きます。

これはかなり切り抜きやすい素材ですね。
人物の服と背景の色が近かったりすると難易度が上がります。
背景レイヤーを複製

「背景」となっているレイヤーを複製します。
(右クリック→レイヤーを複製)
加工を進めていくと、「あ~、前の状態に戻したかった!」
ということも起こりえるので、僕は保険をかける意味で、加工するたびにレイヤーを複製しています。

クイック選択ツールで被写体を選択

「クイック選択ツール」を選びます。

上のバーの「被写体を選択」をクリック。

自動選択の時点で結構精度が高いです。

↑若干、袖の部分が選択されていませんね。
余計なものが選択されていたり、逆に必要な部分が選択されていない場合は、
左上の「+」(選択範囲に追加)や「-」(現在の選択範囲から一部削除)を使用して修正します。
ブラシの太さも調整しながら進めるとやりやすいです。


「+」ツールで修正しました。
「選択とマスク」

大丈夫そうかな~と感じたら、「選択とマスク」をクリック。

こんな感じの画面になります。
塗りつぶされてしまったわけではないので大丈夫です。
選択範囲が分かりやすいようなモードになっています。
すると、先ほどは見えなかったような部分が出てきます。(半透明になっている部分など)



このような部分を修正します。
ここまで修正しなくても、完成品では全く気にならない場合も多いのですが、今回は練習のために細かくやっていきます。
左上の「+」や「-」を使って修正します。


修正前

修正後
髪の毛の修正
髪の毛を修正する場合は、「境界線調整ブラシツール」がとても調整しやすいです。


矢印のような感じでなぞっていきます。

このように、綺麗に白い背景が無くなりました。
ただ、何度もなぞったりしすぎると、髪の毛が半透明になったりして違和感が出ることがあります。

大丈夫そうであれば、右下の「OK」で終了します。
選択範囲を保存しておく
せっかく苦労して調整した選択範囲ですから、
選択範囲を保存しておいた方が安全です。

選択範囲が点線で囲われていることを確認して、
その上で右クリック→「選択範囲を保存」を押します。

選択範囲の保存する名前を設定できますが、僕はいつもスルーして「OK」を押しします。
複雑な画像編集で、いろんなパーツを分けて選択する場合は、わかりやすいように名前を付けておくといいですね。

すると、「チャンネル」タブに「アルファチャンネル(もしくは任意の名前)」が追加されます。
これで選択範囲は保存できました。
選択範囲を切り抜いたレイヤーを作る
人物だけ切り抜いたレイヤーを作成したいので、
選択範囲を右クリック→「選択範囲をコピーしたレイヤー」を押します。

すると、上に人物が切り抜かれたレイヤーが作られます!↓

見やすくするために、「+」を押して新しいレイヤーを作成し、上から2番目に置いておきます。
(画像では「レイヤー3」という名前になっています)


水色で塗りつぶして確認してみました。
ちゃんと切り抜きできていますね。
ここでもし、切り抜きのミスが見つかった場合は修正しましょう。
切り抜いた写真を加工
切り抜いた写真を加工していきますが、
念のため複製して保存しておきます。
切り抜き写真の加工を重ねていって、
「あー元に戻したい」となった時にすぐ戻れるようにするためです。
右クリック→複製


他のレイヤーはとりあえず使用しないので、非表示にします。
目のアイコンをクリックして、非表示にします。
(削除せず残しておきながら、見えないようにするため)
色調を整える
今回は、胸ぐらをつかんでいるインパクトの強い写真なので、
過激な印象にしたいと思います。
コントラストを強くすると(明暗をはっきりさせると)そういう印象にできるかと思います。
表示されている1番上のレイヤーを選択した状態で、
「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」を選択します。


こんな画面になります。

さわやかな印象にする場合など、単純に明るくする時は、このようにしています。
(黄色で囲われた部分)
どこか1点に点を打って、左上に移動させます。
右の「☑プレビュー」にチェックが入っていればリアルタイムでプレビューが表示されるので、様子を見ながら調整します。

今回は明るさの強弱をつけたいので、画像のように点を2つ打ちました。
黄色の部分は少し左上に、赤の部分は少し右下に移動させました。
これで強弱がつきましたね。
今回はこのくらいにしていますが、さらに色を赤めにして、彩度も上げて怒っている雰囲気にするのも良いかもしれません。
モザイクをかける
今回は仮想のサムネイルですが、
胸ぐらをつかんでいる怖い人の方にモザイクをかけてみましょう(笑)

楕円形選択ツールで選択します。
他の選択方法でも良いです。今回は楕円形が楽そうなのでこれにします。

モザイクをかけたい範囲を選択します。

「フィルター」→「ピクセレート」→「モザイク」を選択

数値やスライドバーで、モザイクの粗さを調整できます。

こんな感じになりました。
保存形式をPSDにする
編集した画像は、「.psd」というPhotoshopの形式で保存します。
なぜかというと、これをそのままIllustratorにリンクすれば、psdファイルに変更があった場合、Illustrator上でもそのまま反映されるからです。
例えば、Illustratorでサムネイルを仕上げている段階になって、
「あー、写真素材ちょっと修正したい!」となることもあります。
その時にpsdファイルを編集すれば、わざわざjpgやpngに書き出しをしなくてもそのままIllustratorに反映されます。
jpgやpngは、写真素材を修正した時にわざわざ書き出しをし直さないといけないので面倒です。

「ファイルの種類」をPSDにしておきましょう。
2ページ目につづく
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